住宅に使われているアスベストってなに?どうして危険なの?【中川ホームサービス】|深川・滝川・旭川
住宅のリフォームや改築工事をする際には「アスベスト事前調査」が必要です。
当社でも、リフォーム前の調査に数日いただいています。
そもそもアスベストってどういうものなのでしょうか?
危険と言われるのはなぜなのか、解説します。
アスベストは天然鉱物繊維
アスベストは危険と聞くと、有害な化学物質が入っているのかな?と思われるかもしれませんね。
ですがアスベストは天然の資材なんです。古代エジプトでは遺体保存に使われたというくらい古来から活用されています。
アスベストは鉱物なのに綿のような手触りの不思議な素材。蛇紋石や角閃石が繊維質に変化したと言われていて、繊維状ケイ酸塩鉱物です。「石綿(いしわた)」と呼ばれています。
ああ、「石綿」のほうが聞いたことがあるね。
石綿はとても丈夫な繊維で、燃えにくく、耐久性もあり、しかも安価に手に入ることから魔法のような素材として、建築材料に活用されてきました。
例えばアスベストの耐火性と保温性を生かしたのが、鉄骨構造の建物の柱や天井に使用されていた吹付け材です。また大きなビルの機械室やボイラー室の天井、壁材などにも重宝されていました。
そういえば昔の学校の体育館の天井、たしか吹付け材で覆われていたわ。
一般住宅では、窯業系サイディングや軒天材、屋根の化粧スレート、煙突材などの強度を増すためにアスベストが混合された材料が長年用いられていました。室内の石膏ボードやビニル床材にも使用されている場合があります。耐火性があり、丈夫で理想的な材料だった石綿含有建材だったのですが・・・?
アスベストによる健康被害って?
アスベストによる健康被害の実態が明らかになり、徐々に法律で使用範囲が制限されるようになりました。
吹付け材は昭和50年には原則使用禁止になり、撤去作業が進められました。2006年9月1日以降はアスベスト入りのその他の材料も全面使用禁止となっています。
ええっ、どんな健康被害が出るの?
アスベストによる健康被害の代表的なものは、肺がんや中皮腫です。またアスベスト肺と呼ばれる肺が線維化する病気もあります。しかしすぐに影響がでるわけではなく、肺がんは15年から40年の潜伏期間、中皮腫も20年から50年の潜伏期間があるとされています。
アスベストの繊維はとても細かく、目に見えません。大きいものでも1本が0.1マイクロメートルです。これは髪の毛の太さの1000分の1。アスベストの繊維が空気中に飛散してしまうと、それを吸い込む危険性が高くなります。
この繊維を大量に吸い込むと、体外に排出できず肺の中に蓄積してしまい、それが健康被害の原因になります。
普段の暮らしの中では安全です
ただし、身の回りでアスベスト入りの材料が使われていても、心配しなくて大丈夫。
建築材料に使われているアスベストはセメントや樹脂で固められたものです。通常の状態では繊維が飛散することはありません。
もし現在のお住まいの外壁材や内装材にアスベストが含まれていたとしても、破損しなければ大丈夫なんです。
そうか、それならよかった。
リフォームの際にはアスベスト調査が必要
アスベストの危険が生じるのは、住宅のリフォームなどで古いアスベスト入りの材料を壊して除去しなければならないときです。壊すときにアスベストの繊維が飛散する可能性があるからです。
ですから、リフォーム工事の前にアスベスト入りの材料が使われているか、それはどんな材料なのか調査することが義務付けられています。調査後、それぞれの材料に合わせてアスベストの飛散を防ぐ安全な工法を選んで工事を行うためです。
なるほど、それでアスベスト調査をしなくてはいけないのね。
うちもリフォームを考えているけれど、うちってアスベストは使われているのかな?
古いお家にはかなりの割合で使われています。
判断の目安があるので、次のリフォームコラムで説明しますね。
アスベストとは?まとめ
アスベストとは石綿とも呼ばれる鉱物繊維です。とても細かい繊維のため、その繊維が飛散し吸い込んでしまうような状況は避けなければいけません。肺がんその他の健康被害の原因として挙げられています。
一般住宅では外壁材や軒天材、石膏ボードなどにアスベスト含有の材料が使われていることがあるため、リフォーム前には事前調査が必要になります。
当社では「建築物石綿含有調査資格者」「石綿作業主任者」の資格があります。施工前の調査から工事まで一括しておまかせください!
参考資料
厚生労働省資料ページ
「アスベスト(石綿)に関するQ&A」
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